一ノ蔵酒造ツアー

私たちの合唱団では、その名前のもとになった「一ノ蔵」を造っておられる一ノ蔵酒造を定期的に訪問し、交流を深めています。

 

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◎第28回一ノ蔵ツアー/金龍蔵 (2024/2/17~18)

 

  コロナ禍の影響で中断していたツアーが4年ぶりに再開されました。このツアーを知ったきっかけは、昨年7月に行われた入団後の新人歓迎会でした。家族に話したところ自分たちも参加をしたいとのこと。幹事の堀内氏に相談しご快諾いただき、妻・娘とともに家族3人で参加をさせていただきました。

 

 初日は、朝940分に東京駅を出発し、東北新幹線にて約2時間半で「くりこま高原駅」に到着。 全国的に暖冬のため車窓からは仙台を過ぎても雪景色は見えず、駅からの栗駒山やその周辺にある山々のみが雪をかぶっており、白く輝いていたことが印象的でした。

 

 昼食後、送迎バスに乗り金龍蔵に到着。休日にもかかわらず多くの社員の方々にお出迎えいただき、4年ぶりの旧交を温めあいました。

 社員の方々のご挨拶と説明を受け、2班に分かれて酒造内を見学しました。私のグループは、知る人ぞ知る南部杜氏の照井杜氏に先導いただき、酒造の過程を詳細に知ることができました。

 

 特に酒の発酵に不可欠な酵母は「生き物」なので、決められた一定の温度・湿度に保つよう細心の注意を払っていると伺い、まさに手塩にかけて育てるように酒造りが行われており、携わる方々の思いに感銘を受けました。

 

 見学後は、恒例の試飲会が始まり、テーブルには金龍蔵や一ノ蔵酒造から提供された様々な酒が並べられ、酒造の方々と団員との交流が盛大に行われました。しばらくして、酒でのどが滑らかになったところで矢原氏の指揮により愛唱歌をはじめ数曲合唱し、心からの謝意を酒造の方々に届けました。

 

 現在、日本酒愛飲家が年々少なくなりつつあるとのこと、この伝統的な日本の発酵技術を絶やさないためにも一ノ蔵合唱団の一員として、その一助になるよう、これからも練習後の交流に大いに参加しようと思いました。

 

 試飲会終了後、金龍蔵の方々に見送られ、バスで宿泊地の花山温泉にある温湯(ぬるゆ)山荘に向かいました。

山荘の宴会では、以前合唱団の団員で現在仙台支部長と称される蓬田氏をはじめ浜音合唱団の方々と一緒に楽しいひと時を過ごしました。

 

 歴史家和歌森太郎によれば「もともと酒は、個人が独酌でたしなむものではなく、複数の人数が相よって1つの酒を分かち飲むべきものであった。古くは祭儀や行事を共同で行う機会に酒を酌み交わしつつ、共同の興奮を味わうためのものであった。それが仲間の人間関係を一層強め、更新されることになった」と述べています。このツアーも団員同士の親愛の情を一層深めたことと思います。

 

 2日目は、マイクロバスにて道の駅自然薯の里に寄り、堀内氏おすすめの自然薯を買いました。その後一行は、いず沼湖、白鳥散策の予定でしたが、私たちは「くりこま高原駅」で別れ仙台駅に向かいました。

 

今回初めてツアーに家族で参加し、柿島団長をはじめ幹事の堀内氏、さらには団員の皆様、関係者の皆様方に改めて心より感謝申し上げます。楽しい時間を本当にありがとうございました。

(T2 谷古宇 記)

第27回一ノ蔵ツアー(2020/1/18~19)

    1/18 一ノ蔵本社蔵訪問、石巻日和山公園観光

    石巻グランドホテル泊

 

   1/19 あおい地区新春コンサート、松島観光

◎ 第26回一ノ蔵ツアーを行いました(2019 / 3 / 9〜10)
 3月9日と10日の一泊二日の行程で、第26回一ノ蔵ツアーが実施された。全国の数ある合唱団の中で銘酒名を冠に持つ合唱団は我が「一ノ蔵男声合唱団」だけであろう。そもそも「一ノ蔵」の由来は、宮城県は松山千石に本社を持つ㈱一ノ蔵からきている。4つの酒蔵が一つになり「一ノ蔵」となった。すなわち、昭和48年1月、仙台・浅見商店、塩釜・勝来酒造、東松島・桜井酒造、松山・松本酒造、この4社の企業合同により、新酒造会社「一ノ蔵」が誕生した。
 さて当団は、毎年一ノ蔵ツアーと銘打って当団名の冠会社、一ノ蔵殿へ表敬訪問を実施している。今回は女性7名を含む21名の参加者である。一ノ蔵殿には酒蔵が2つあり、酒蔵が本社蔵と金龍蔵であるが今回訪問は金龍蔵である。毎年訪問していても毎回驚かされることが必ずある。今回は、南部杜氏の伝統を受け継ぐ照井氏の存在であった。ご挨拶にお見えになったご当人はいかにも素朴で飾らないお柔和なお人柄であるが、眼光鋭くその杜氏としての腕前は蔵人の中でも国宝級であり、一ノ蔵殿が招聘された重鎮でもあったことである。
 酒つくりの詳細説明・工場見学の後、本日のというよりツアーのメインである試飲会が始まった。嬉しいことには振る舞い酒の量と供された酒類多さであった。試飲会は当団恒例乾杯の歌「Ein Prosit」で始まった。
 金龍蔵で製造される酒はどれも銘酒であるが、筆者の独断と偏見で上位3位をランク付けしてみる。第1位は大吟醸「玄昌」でありましょう。落ち着いた優しい香りとなめらかで上品な味わい。第2位は「金龍蔵大吟醸掛け搾り」。シャキッとしながらも何ともいえない心地よい風味を残す。第3位は特別純米酒「大和伝」。落ち着いた香り切れ。宮城県内限定品であることも魅力。飲むほどに「いざ起て戦人よ」「希望の島」などなど、自然発生的に演奏が披露され、蔵人に喜ばれた。

 試飲会には、本醸造甘口・辛口、にごり酒、女性向け「ひめぜん」各種、発泡清酒「すず音」などが供されたが、そのほとんどが空になった。金龍蔵に別れを告げるとき、この日の宿、栗駒山麓・花山温泉温湯山荘での宴会用にと、「金龍蔵大吟醸掛け搾り」をはじめ、美酒「一ノ蔵」各種多数が差し入れられた。普通では体験できない心のこもった試飲会であった。それもこれも一ノ蔵鈴木社長様の当団に対する並々ならぬご配慮があったからこそと、遅ればせながら謝意を表したい。
 金龍蔵での上質なお酒の心地良い気分が続き、この日の宴会、二次会懇親会の盛り上がりも引き続き非常に楽しい時間となった。今回のツアーでは細倉鉱山の跡地にできた、「細倉マインパーク」見学を行った。栗駒山麓の地底に1200年のトンネル掘削の歴史を人形を交えて展示されており、当時を彷彿とさせ一見の価値がある。トンネル内は音響効果が抜群であり、当然のことながら団歌「人と人と人と人と」を歌ったところ強烈なハモリを体験したことを特筆しておきたい。 
 ツアーはほかに仙台・利久西口店での「牛タン会食」、観光バス「ループル」での仙台市内観光を行ったが、それらは、紙面の関係上割愛する。一泊二日という短い時間ではあったが、参加者の懇親が今まで以上に深まったことは確かである。ツアーはこれからの活動に大きく影響し、深みを増すことであろう。(T2 佐藤S 記)

 

◎ 第25回一ノ蔵ツアー(2018/2/24~25)ツアー25周年記念
 2月24~25日、団員、関係者、家族、応援隊など計35名の参加者を得て、本社蔵と東松島市の2カ所の災害復興住宅「あおい地区」「野蒜地区」を訪問し、それぞれでミニ・コンサートを行いました。
 本社蔵では、工場見学と酒造りミニ体験を、復興住宅の「あおい地区」では90分のミニ・コンサートでは、お出で頂いたお客様にも一緒に歌って頂き、お楽しみ頂きました。その後、地区役員のみなさんとの昼食会があり、貴重なお話を聞かせて頂きました。引き続き「野蒜地区」を訪問、壊滅状態になった地域を5名に役員の方を交えて見学させて頂きました。この方達も全員家を亡くし、家族や親族を亡くしたとのことでした。野蒜市民センターで歌の絆の会から311募金を自治会長さんにお渡しさせて頂きました。

 

◎ 第24回一ノ蔵ツアー 金龍蔵訪問(2017/3/11~12)

 今回のツアーは、宮城支部から4名の参加を得て、総勢25名。途中、金成ハリストス教会に立ち寄り、ここで喉慣らしをしてから金龍蔵へ。金龍蔵では(株)一ノ蔵の桜井会長、鈴木社長、照井杜氏、熊谷顧問に出迎えて頂きました。
 この日(3/11)は奇しくも東日本大震災から丁度6年目に当たりました。桜井会長からは6年前の震災当時の状況などをお話頂き、現在も復興支援に力を入れていることが報告されました。酒蔵見学途中の14時46分、市内に鳴り響くサイレンに合わせて全員で1分間の黙祷を行いました。
 前回に続き今回も花山温泉の温湯(ぬるゆ)山荘に宿泊。翌日は由緒ある「旧有備館」の庭園を楽しみ、「感覚ミュージアム」では中庭に向かって一曲演奏させて頂きました。
 今回も参加した皆さん飲みっぱなしでしたね。帰りに山手線内で寝込んでしまい、3周してしまったツワモノがいたとか。来年は25周年、本社蔵でのイベントが計画されているようです。お楽しみに!

 

◎ 第23回一ノ蔵ツアー(2016/03/12~13)

 今回は初参加5名を含む総勢22名で「金龍蔵」を訪問しました。新幹線でくりこま高原駅まで、そこから貸切バスに乗りあやめ公園へ。
 昼食後、この公園内にある縄文遺跡の方へ行くとトンネル型のオブジェを発見。歌が好きなみんなが考えることは皆同じ、「響きそうだな。一曲歌ってみよう。」となり、トンネルの中でいつものように合唱を楽しみました。
 この後、いよいよ金龍蔵へ向かいます。到着すると鈴木社長を始め多くの方々に出迎えて頂き、合唱団と一ノ蔵の歴史と言うか深い絆を感じました。
 酒造工程を説明してくれたのは照井杜氏。南部杜氏では知る人ぞ知る名杜氏。蔵見学の後は待ちに待った試飲会、PBと書いた紙がテープで貼られただけのお酒が飛びぬけて美味しいと感じたのは私だけでしょうか? お礼に歌まで歌わせて頂きメンバーはとても幸せでした。(牧野)

 

 ◎ 第22回一ノ蔵ツアー(2015/4/24~25) 
 恒例の一ノ蔵ツアーには、団員13名、女性6名が参加。両日とも晴天に恵まれ、東松島市・矢本運動公園仮設住宅訪問演奏、矢本第一中学校訪問、復興新装なった奥松島・民宿ちどり館でのご馳走尽くし・歌尽くし、第22回一ノ蔵・蔵開 放まつり参加と盛沢山な旅でした。
 仮設住宅の集会室では小野自治会長らが出迎えてくれ、一ノ蔵男声合唱団がエール、斉太郎節などを披露し、小グループ「TAME」の演奏もあり、また、集まった皆さんとも一緒に春にちなんだ唱歌などを合唱しました。そのあと、いくつかのグループに分かれて集まった皆さんと懇談しました。そこではみなさんの今の本音のお話を伺うことが出来ました。この後、矢本第一中学校に向かい、横浜の4つの合唱団仲間で作っている「歌の絆の会」から楽器を贈った吹奏楽部から返礼の演奏があり、4つの合唱団への寄せ書きを預かりました。
 真新しい民宿ちどり館では、夕食までの間思い思いに散策、あの津波でも言い 伝えを活かして死者を出さずに済んだと言う奥松島・宮戸島の夕日を眺めました。夕食は食べきれない程の新鮮な海の幸、一ノ蔵のお酒がつぎつぎと空いていくのはいつもと同じ光景でした。
 翌日、宿のバスで一ノ蔵本社蔵まで行くとすでに蔵開放まつりを待つ人で一杯 でした。私たち合唱団は開会式の直後にステージに上がり乾杯の歌「アインプロ ージット」で祭りの口火を切りました。ステージではいろいろなアトラクション が続きますが、あまりの人出でお酒の試飲を待つ行列や食べ物を買うにも長蛇の 列で、飲み足りない人もいたのでは?実は、工場見学の終点で生酒を振る舞っていたので、そこで無尽蔵に飲めると言う裏技もあったのですが・・・。2日間、いろいろと見、聞き、そして飲み。(T2 石田記)

↑ 東松島市・矢本運動公園仮設住宅にて

 

↑ 矢本第一中学校にて

 

↑ 一ノ蔵本社蔵・蔵開放まつり

 

 ◎ 第21回一ノ蔵ツアー(2014/2/1~2)  

 恒例の一ノ蔵ツアー、今回は栗原市にある「金龍蔵」を訪問。
総勢25名の参加でした。1日目は、くりこま高原駅を降りて、渡り鳥の越冬地として有名な「伊豆沼」へ立ち寄り、そのあと「金龍蔵」を訪れました。金龍蔵はすべて南部杜氏の伝統的な製法による酒づくりが大きな特徴です。蔵見学の後の利き酒では、ここで造られているお酒を一通り飲ませてもらい、お酒の好きなメンバーみんな大満足。私たちは合唱でお返しをさせて頂きました。このあと、秋田県に通じる関所・寒湯番所跡に隣接する“花山温泉 温湯山荘”に一泊。
 翌2日目。朝、目を覚ますと雪で一面真っ白。この日はここ花山村で生まれたとされる幕末の剣豪・千葉周作ゆかりの孤雲屋敷、栗原市出身の大正初期日本詩壇を代表する民衆詩派の詩人、白鳥省吾(しろとりせいご)記念館などを見て回りました。記念館に併設された市立図書館の庭で合唱し旅の締めくくりとしました。

 

◎ 第20回一ノ蔵ツアー(2013/1/19~20)本社蔵訪問

 

◎ 第19回一ノ蔵ツアー(2011/11/5~6)一ノ蔵東日本大震災慰問

本社蔵訪問

宮城県東松島市矢本運動公園仮設住宅訪問、

チャリティーコンサート:瑞巌寺、仙台街頭

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